日本の映画と比較して海外の映画の規模が大きい事に多くの日本人は驚きます。

それこそ、スターウォーズやハリーポッター。数百億円規模の予算を投じますが、それで採算が取れているのか気になる人も多いでしょう。本書のタイトルにもなっている「ブロックバスター」という言葉。それは要約すれば、お金をかけた超大作の意味ですが、実はアメリカのコンテンツ界が巨額な予算を投じる理由は、合理的な考え。

つまり、そっちの方が儲かるからです。

本書、「ブロックバスター戦略」そんなコンテンツを語ります。


●目次。

序章 ショービジネス成功のカギはブロックバスター
第1章 ブロックバスターに勝負を賭ける【映画&出版業界】
第2章 ブロックバスターを売り出して管理する【音楽業界】
第3章 スーパースターに投資する【スポーツ業界】
第4章 スーパースターは自らの力をどのように行使するのか【映画&スポーツ業界】
第5章 デジタル技術はブロックバスターの優位に終焉をもたらすのか【IT業界】
第6章 ブロックバスター戦略は広告手法を変える【出版&音楽業界】
終章 エンタメ業界の戦略は他のビジネスでも通用するのか【サービス&ファッション業界】


●感想。

統計を取るとアメリカの映画界が大作映画に数百億円規模のお金を投資する理由。一見すると、大量に低予算映画を作って何本かヒットした方が儲かるのではないか?と思うでしょう。

しかし統計を取ると、全体の利益の大半は少数の大ヒットによるもの。超人気スターを起用するのも、超有名映画監督を起用するもの戦略的なもの。

そうする事によって、リスクを軽減している。本書によれば、ヒットは約束されたものだと言います。

例えば、ディズニーの例で言えば2018年まで既に制作スケジュールは決定している。(アベジャーズの続編を含む)今や映画界は賭けではなく、戦略的に映画を制作しているわけです。


そして、それは映画界に限らずスポーツ界でもそう。本書ではサッカー例が紹介されてますが、超有名クラブであるレアルマドリードが有名選手を高額な年俸で選手を獲得する理由。

一つには技量ですが、それによって放送権な観客収入が伸びるという戦略です。

●ロングテールのテールは太くならない。


本書では一番興味深かった話はロングテールについてです。

ベストセラー「ロングテール」によれば、Amazonなど在庫を大量に抱えるサイトにおいて、商品の売り上げはどこまで行ってもゼロにならない。最終的にテールが全体の売り上げの3割を稼ぐという話は有名ですが、実は本書では「ロングテールのテールは太くならない」という話があります。これは面白い話で、大半の利益はテールではなく上位のものが稼ぐという事です。

本書では映画から始まって出版、音楽と続きます。本書はAmazonでは酷評されてますが、ヒット論において画期的な1冊だと思います。

ただ、本書を実例として使用できるのはウォルトディズニーとか20世紀FOXの経営陣に限られるという事は付け加えておきます。

おすすめです。

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