日本語版が発売されるという事で発売初日に速攻で書店で買いました。まず前もって言っておくと「2015年ナンバーワン」です。これはスティーブジョブズ氏の伝記に匹敵するくらい衝撃的で刺激的な本です。イーロンマスク氏と言えば「スペースX」「テスラモーターズ」で有名ですが、本書ではその裏側と人物の像を余す事無く綴ってあります。華やかな一方で苦難もあった・・そして伝説を勝ち取るまでの歴史。これが是非、映画化モノのストーリーです。

もうこの書評なんて読まずに買ってください。ここでページを飛んでもらっても構いません。(笑)


Kindle版はこちら。(↓)

●イーロンマスクとは誰?

ここで簡単に説明すると、イーロンマスク氏とは起業家で世界最大の電気自動車メーカーである「テスモーターズ」の経営者として知られている方です。何が凄いのか?と言えば、量産型の電気自動車を大量生産にこぎ着けた功績。そして、今まで常識だったNASAの宇宙開発に比べて数十分の1のコストでロケットを開発した事。今やテスラは上場し、総資産は1兆円を越えていると言います。

そもそもは、決済サービスのペイパルの経営者として名を馳せました。


●イーロンマスクの生い立ち。

南アフリカに生まれたイーロンマスク氏。子供の頃から本にかじりつく少年だったらしいです。パソコンに目覚めるのも早かった。でも両親の離婚と共に、父の元へ。そしてカナダに行ったそこでは煤にまじりながら肉体労働に送る日々だった。そしてアメリカに行き。ベンチャー企業を立ち上げる。今で言う広告仲介という形の会社ですが、それを売却し富を得る。しかし、それに飽き足らず決済サービスの会社を立ち上げ、ペイパルに社名変更。それをイーベイに売却する事で巨万の富を得る。

しかし、イーロン氏はそこで満足する人物ではなかった。その資金の大半を宇宙開発のスペースXと電気自動車のテスラに投資する。そして現在に至るわけです。


●順風満帆ではなかったテスラとスペースX。

一見すると順風満帆に見えるイーロン氏ですが、実はテスラもスペースXも一筋縄ではいかなかった。100億円近い資金を投資しながらロケットは一行に打ち上げに成功しない。テスラも何度トライしても満足できる製品はできなかった。一時は車や自宅を売却して資金を作った。

テスラではラリーペイジ氏に「なにかあったらGoogleが買収してくれ」と頼んでいた。

そして4度目のロケット発射。ロケット「ファルコン」は見事に宙を舞った。
普段では見られないイーロン氏の姿。感動と安堵で涙を流したそうです。

全てが渡りだった。ロケット事業もあと1回失敗すれば倒産していたでしょう。

ただ、イーロン氏の中には明確なビジョンと計画があった。ロケットも自社開発する事で圧倒的な低コストを実現し、テスラではITの力を活用してベンチャーとして低コストで電気自動車を開発してみせた。


●ジョブズ的天才=イーロンマスク?

喜怒哀楽が激しい。これはジョブズ氏にも近い。知的欲旺盛で即断即決を求める。自分の思い通りにならないと苛立つ。それは色々な確執も生んでいる。ペイパル時代には経営から退けられ。テスラでは創業者との確執(※そもそもテスラはイーロン氏が出資した会社であって創業者ではない)を生んでしまった。

スペースXでも社員に厳しく当たる時もある。ただ、イーロン氏が目指したものは、世界を変える仕事をする事だという。天然資源を守る自動車開発。人類を火星に移住させる宇宙開発。そして、エネルギーの未来を支える自然エネルギー事業。ボクはこれを見てある人物。そう、孫正義氏がよぎった。孫さんがやっている事は投資であって、ボクからすれば発表される事は未来ではなく現在。いくら儲かったか。いくら利益を上げたかです。

対して、イーロンは確実に儲かるであろ上場に否定的な意見を持っている。本書にもスペースX全社員に宛てたメールの中で長期的なビジョンの大切さを綴っているけれど、これぞ世界を変える経営だと思いました。


●世界初の1ドル兆円越えの会社。

将来的にテスラは人類史上初の1兆ドル越えの時価総額を誇る会社を目指す。そう本書には書かれています。3つの事業で成功させたイーロン氏。そう彼の目は既に火星を目指している。

もう全てがハラハラドキドキで面白かったです。買わなきゃ損です。
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