実は公開当時に一度観た事があります。その時は「へぇ〜」くらいにしか思ってなかったんですが、改めてブルーレイで見直すともの凄く自分の中で腑に落ちた部分があります。

特にジブリが事実上の解散に至った現時点で俯瞰すると、ジブリというのは本当に「宮崎駿の葛藤」が内在していた事が理解できます。同じような作品がNHKでも撮影出来た気もしますが、やはり本作の魅力は監督である「砂田麻美」(37歳)という若い血が入った結果だと思います。

丁度、この世代というと子供の頃に「トトロ」や「ラピュタ」に浸っていた世代。細田守監督世代だと「ルパン三世カリオストロの城」あたりが子供の頃に見た宮崎作品だそうです。

で、本作の何が良かったのか?というと、良くも悪くも宮崎駿の素を演出した部分だとボクは思います。その中にある葛藤。砂田監督に対して、終止笑顔で対応する宮崎監督(NHKだともの凄く怒った顔。おそらくその部分を演出している)でもその中にはアニメに人生を捧げた葛藤があるわけです。

トトロやラピュタ、もののけ。公開する度に「今回が最後の作品だと言い続けた」しかしアニメからは離れられない。70歳を越え、鉛筆の濃さが5Bになった。ヒットを求められる重圧。でもアニメから離れられない理由、それはアニメが好きだから、、。引退会見の日。宮崎監督の手にあった紙に書かれていた言葉「ボクはあと10年映画を撮り続けたいと思います。」ここのシーンは本当に涙腺が崩壊する。

国民的なアニメ監督という仕事。

トトロで子供たちを熱狂させ、千と千尋で記録を作った。
好きだけど続けられない葛藤。そして、新作を生み出す苦悩。

絶えず重圧と戦い苦悩した男の最後の記録。

これが面白くないはずがない。今だからこそ見るべき作品です。
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