ナイトミュージアムの3作目として公開された本作は、残念ながら「ロビン・ウィリアム」の遺作となってしまった。まず前もって言っておくと、あのお茶目なルーズベルトを演じた「ロビン・ウィリアム」の遺作としては本当に名作であり名演技だったと思います。ただ、作品としては駄作である事は付け加えておきます。

●あらすじ。

自然史博物館の夜間の警備員をしている主人公「ラリー・デリー」(ベン・スティラー)は、謎の石盤で動き出した展示物たちと仲良く仕事をしていた。しかしある日の石盤に異常がある事を発見する。石盤が緑色に変色し始め、展示物たちの動きも鈍くなっていた。アクメンラーによると、その謎を解明するにはイギリスにある大映博物館に展示されている石盤の制作者である父親「マレンカレ」に聞くしかなかった。息子と展示物たちとロンドンに渡ったラリーたちは、大英博物館での騒動に巻き込まれる事になるのだが、、。

●感想。

1作目は本当に衝撃的でしたよね。博物館の展示物が動くという奇抜な発想で驚かせたわけです。ただもはや3作目ともなると、展示物が動いている事に何の驚きもない。大映博物館で珍道中という事ですけど、結局はいつもメンバーがそれっぽい演技をして終わってしまうわけです。

少し面白かったのが、某映画の某主役が実名で出演してい事。で、本作には裏のストーリーといものが存在していてそれは息子の進路です。2作目で子供だった息子が大人になって登場する。

別れた妻と暮らす息子だったが、大学には行かずスペインでDJの勉強をしたいと言いだすわけです。最初は反対するラリーでしたが、しだいに考えは変わっていく。ただですよ、文章化すれば納得できますが、本作で息子が活躍するシーンは殆どないわけです。ただ付いて来るだけです。物語はある登場人物の行動によって妨害されるわけですが、そのキャラクターの存在意義が不明です。

一応、言っておくとチュート徳井が声を当てた騎士です。

何かしなくてはならない事は理解できますが、本作で味のあるキャラクターは、警備員の太った女性とその騎士だけ。それで98分も持たせるのは無理があります。

そして、大英博物館での珍道中が解決し、ラリーは2つの決意をするわけです。1つ目は息子の進路。2つ目は自然史博物館の未来。それを最後の最後で見事に裏切るわけです。

少しネタバレをすると、息子に対して「海外でDJとして勉強するのもいいんじゃないか?」という事を言うわけです。たたですよ、確かに冒頭でDJをする息子のシーンがあるわけですが、音楽が好きだという描写がそれだけなわけです。

例えば、移動中にヘッドホンで音楽が聴いててEDMの音楽が漏れてる、、みたいな演出もない。結局、別れた妻の元に帰って「父さんがOKって言ったよ」と報告すると「あんな元夫の言う事なんて無視しなさい。あなたは大学に行くのよ」と言われるのが安易に想像できるわけです。

そして最後の最後でラリーの決断を無視する演出。そして登場する太った警備員。ある種、TBSのドラマ「GOOD LUCK!!」の最後に登場したユンソナ的な扱いです。結局、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からないまま物語はエンドロールへ。結局、何がしたかったのか分からないのが本作です。
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