ライムスターの宇多丸さんがラジオで「踊る2が人生ワースト級の映画」だって言ってました。公開当時は何となく「まぁこんなもんかな?」と思ってましたが、改めて全シリーズを見返してやっぱり2がワーストである事は間違いありません。ただ言わずもがな、日本邦画史上最高の興行収入を達成した作品である事は間違いなく、興行作品としては1級なんでしょう。

●あらすじ。

湾岸署管内で連続殺人事件が発生した。そこには犯人の遺留品と洋なしが残れていた。これは連続殺人なのか?湾岸署に掛かって来た犯人からの電話。何と発信元は湾岸署の公衆電話からだった。そして招聘された交渉人の真下。かかって来る犯人からの電話。リーダーが居ない組織?そして、新たな犯罪が起こって行く、、。

●感想。

「冒頭に書いた宇多丸さんの人生ワースト級の映画という話。ボクも改めて見ましたけど、本当に良い所は一つもないです。」

「ただ逆の意味では少しネタバレになるけど(レインボーブリッジ封鎖できません)と(どうして現場に血が流れるんだ)そして(湾岸署は血液を求めてます)の効果は絶大ですよね。これは半沢直樹の(やられたらやりかえす倍返しだっ!)と同じ構図。」

「結局、半沢直樹の時もそうですけど、キャッチーなフレーズを付けて置けば人は来てくれるという戦略ですよね。事実、踊る2の劇場に行った人は大半が日常的に劇場に足を運んで無い人だと思います。」

「逆の意味ではちゃんと作っても評価が高くても興行では稼げない。脚本の君塚さんは割と悪評が立っているけれど、ビジネスマンだと考えれば納得が行くし、成功者ですよ。まぁ君塚さんはボクの中で割とコピーライター的な位置づけですけど、、。」

「コピーが良くて商品買ったら中身が最悪だった、みたいな?」

「で、本編の話をすると全てがむちゃくちゃです。本作の最大のフレーズになっている(レインボーブリッジ封鎖できません)という言葉。まず本編においてお台場を封鎖する合理性が見つけられません。別に封鎖してもしなくても良かった。あまりにも脚本の帳尻を合わせるための御都合主義です。」

「次々に届く犯人のからの電話。その中で(俺たちにリーダーは居ない)という事を言うわけです。これはリーダーが居る組織とリーダーの居ない組織のどちらが優れているのか?という本編における問いかけなわけです。最後に青島がリーダーが良ければ組織も悪くない。と、あんに室井さんの事を差すわけですが、ここで矛盾があります。」

「犯行は前後の犯行を知らず、他の電話の事について(はっ?そんな奴知らねーし)みたいな事を言うわけですが、最後のレインボーブリッジのシーンでは3人の仲間が強力している。」

「逮捕される前に俺たちが逮捕されても事件は続くみたいな臭い台詞を吐くわけですけど、そこに対する脚本においてのフォローが無いわけです。」

「例えば、ハートロッカーっていう作品がありましたね。あのイラクで爆弾処理をする男を描いた物語です。」

「あの最後っていうのは納得できるわけです。劇中で任務の期間が設定されていて、それを終えると任務が終了する。でも最後はまたカウントが振り出しに戻って、爆弾の解体が始まる。この戦争は永遠に続く、、みたいな終わり方をするわけです。」

「でもね、踊るではその横に繋がった組織についての考察が殆どない。ただ出てるだけなわけです。」

「結局、やっぱり組織がいいよね。という事であって、最後は室井さんが警視総監賞を貰ってシーンが入るわけですが、これは確実に君塚さんは(組織最高=ネット最悪)みたいな事を言ってるわけじゃないですか?」

「余談ですけど、CMとかにあった(湾岸署は血液を求めます)というシーン。物語上、すみれさんが撃たれて、手術に血液が必要だ。的な意味合いだと思いますが、その献血の血で助かる描写が一つもない。」

「ボク専門家じゃないので分かりませんが、普通に考えて血が輸血できるかとかの検査とか輸血用の点滴パックに入れる時間を考えたら、どう考えてもその血は使われないじゃないですか?」

「それで解決しました。みたいな意味不明は展開、、。」

「ただ、ここまで酷評しましたけど、興行的には大成功だったわけで、もしお金を稼ぎたかったら、こういう意味不明なシーンとキャッチーな台詞を入れてCMバンバン出せば200億円稼げるよという成功パターンです。」

「すげぇ余談だけど、家政婦のミタの(承知しました)の例もそうですよね。」
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