大阪市を解体して5つの行政区に再編するいわゆる「大阪都構想」の住民投票が開始されました。本当ならもっと前に書くわけですが、ギリギリのタイミングで申し訳ないです。

で、本書は大阪都構想の是非を問う上でかなり参考になります。

一見すると良いように見える「大阪都構想」。でも実際は違った?以下、簡単に感想をまとめておきます。

●感想。

「まず公開是非が問われている大阪都構想に関しての要約。簡単に言えば、大阪市を解体して5つの行政区に分ける条例の是非を問う投票です。イメージとしては、東京23区と似たようなものと言えば正しいです。」

「大阪市長の橋下さんが言うには2重行政の解消。そして区長を公選にする事でより身近な自治体を構成する事がメリットとして挙げられています。」

「一応、市が当初に出していた都構想の経済効果は数千億円。でも本書にも書かれている通り、それは徐々に改悪されて実際の都構想の効果は1億円程度ではないか?と言われてます。」

「これは盲点ですが、実は大阪都構想は大阪府全体の是非ではなく、大阪市民以外は投票できません。」

「本書で語られている大阪都構想の問題点がつまりは府が市の財源をぶんどるのではないか?という事です。大阪市の管理する2200億円という財源が分散される。それが問題だと、、。」

「例えば、うめきたやハルカスといった大型な都市計画ができるのも大阪市が潤沢な予算を持っているからだ。という話です。」

「橋下さんが言う都構想によって大阪が発展するという話は嘘で、実は東京が発展した理由は23区の効果ではなく、ただ単に地理的に大企業の本社が集まっているから。別に23区が東京発展の理由できはないと言っています。」

「これが面白い話で、実は大阪が分割する一方で、東京は23区を廃止して東京市にしたいと思っているという話。」

「何故、東京が市に移行したいのか?というと、それは地方自治体として、市が赤字であれば国から地方交付税を受ける事ができるわけです。」

「しかし区の場合がたとえ区が赤字てあっても国から補助金は出ないわけですね。」

「つまり、大きい市であった方がお得というわけです。」

「というのが本書で綴られてたメリット。以下、ボクの感想です。」

●個人的な感想。

 「まず本書で綴られた大阪市の財源を府が管理するという話。ボクはこれを読んで(そもそもそういうもんじゃない?)という感想でした。」

「本書では2重行政ではなく区になれば3重行政になるという話が載ってますが、そこは同意です。」

「高橋洋一さん何かは橋下さん同様に都構想に賛成はわけですが、それはそれで合理的ですよね。」

「ただ、本書が残念だったのが後半の提言の部分です。」

「大阪都構想に反対するのは良いとして、じゃあどうする?という点で大大阪構想を提案しているわけです。」

「その内実が大阪と名古屋にリニアを同時開通させる。とか、四国を新幹線で結ぶとか、うぉ〜これは凄いと言った事は語られていないわけです。」

「あくまで著者は学者的であって、やはり実際に大阪を運営している橋下さんと比較すると、軽い感が拭えません。」 

「ただ、投票の是非は不明ですが大阪市民は読んでおいて損は無い本だと思います。」
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