本書の著者である今井澂さんの本を読むのは初めてですが、以外と面白かったです。日本のというよりも、世界の経済情勢についての話が結構刺激的でした。ただ、本書の出版は2014年の年末ですが、やはり紙の媒体で出版される事の弊害という事もあるわけです。

本書では冒頭で、アメリカがシェール革命によって資源大国になる。という記述があるわけですけど、これはNHKの「クローズアップ現代」で特集されたように、エネルギー価格が急落している。(※この理由はアメリカの覇権を阻止するために、産油国であるサウジアラビアなどが減産を行わなかった事が大きいです。そのせいでロシアの財政が大ピンチらしいです。)

確かに、シェール革命は凄いけれど、それで本当にアメリカが救われるのか?というのは疑問符が付きます。

●オバマからヒラリーへ?

そして、アメリカの外交ではあの世界一の投資家であるウォーレンバフェット氏が「ヒラリーが勝つ、お金を賭けてもいい」と言っているように、オバマ大統領に対する風当たりは強いです。本書によれば、移民政策や外交政策によって弾劾裁判が起こるのではないか?という話もあります。

●ニューヨークと東京の株価が連動しない時代の到来?

株をやっている人なら当たり前ですし、ニュース等でも話題になりますが、基本的にアメリカの株価が上がれば日本の株価が上がるというジングスがあります。話によると、アメリカの株で儲かった海外投資家が日本の株式を買い増すために起こる現象だと聞いてますが、この先もずっと連動するとは限らないと言います。その理由は色々あって、その一因がリーマンショック後の大量にドルを刷った事だと言います。で、日本の株式市場の未来はどうなるのか?というと、将来的には2万円〜3万円の可能性もあるそうです。

●中国崩壊?

これは、あの伝説の投資家であるジョージソロス氏が言っているそうですが、中国はヤバいという事です。これは本書に限らず広い話ではぐっちーさん何かも言ってますが、不動産バブルの崩壊であったり、成長率の低下。(※中国の成長率には怪しい点がかなりあって、成長率が上がっているにも関わらず電力の消費量が減ったり、鉄鋼の生産量が減っているのに成長率だけ維持しているという不思議があります。)田舎に巨大やビルが建ったり、ゴーストタウンが多発したり、空気が汚染されたり。もしかすると、既にジョージロソス氏は崩壊を見据えてレバレッジをかけて虎視眈々と儲けのチャンスを狙っているのかもしれませんね。

●株は世を俯瞰する事で見えて来る。

投資=複数のパソコンとにらめっこではなくて、投資は長期投資であると本書に書かれています。そのためには日本であり世界を俯瞰して、今何が起こって、何を求められているのか?という事が必要だと言います。それは非常に全うな意見であるわけです。本書には複数の推奨銘柄が載ってますが、それが当たるか外れるかは分かりません。あくまで参考程度というのが正解だと思います。

本書は非常にコンパクトにまとまってまいすが、話題か飛び過ぎていて少し散漫な気がしました。次回は株なら株。政治なら政治に絞った本を読んでみたいです。
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