名著「志高く」が孫正義のプロローグだすれば、本書は携帯参入から現在まで綴ったもの。特に、ボーダフォン買収。そして、光の道構想。さらには米携帯大手「スプリント」買収など、400ページ近い読み応え十分の本です。

ただね、著者が3000日間孫さんの社長室長として働いた元国会議員の方で、本書はあくまで著者から見たソフトバンクの歴史と言えます。これが孫さん本人が書いたらベストセラー確実ですけども。(笑)

で、たった3000日の間にこれだけ事業形態を変え、挑戦している企業が他にあるだろうか。YahooBBの時に疑われ、ボーダフォン買収で潰れると言われ、スプリント買収で狂ったと言われる孫さん。しかし、その裏では綿密な計画は強い思いがあった。本書が一番優れている点は、ソフトバンクの意思決定がいかに行われているかが分かる所です。

一番印象的なのは、ボーダフォン買収の際に「iPhoneがあったから携帯事業に参入したんだ」という言葉です。ただ一つ残念な所は、本書からは人の生活を変えようとか、人を幸せにしよう。という本来、企業が持っている社会的な意義が無い所ですかね。「ドコモさんの営業利益」を抜いたとか、全体を通すと、金の臭いプンプンします。

実際、ソフトバンクはソーラーでボロ儲けしているという話もあります。

でも、それらを抜いてもこの激動の3000日を1冊の本にまめた意義はある。この本から何か教訓めいた事を感じる事はできないけれど、ビジネスマンなら面白い事間違いなしです。
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