賛否があるんで異論は認めますが、ボクは本作「ワルサーP38」がルパンTVSPの中で名作だと思ってます。次点で「1$(ワンダラー)マネーウォーズ」「炎の記憶/TOKYO CRISIS」辺りが続くと思います。勿論、カリオストロとかノストラダムスとかの劇場版を入れれば話は別ですよ。でもTVSPでは特に90年代後半は神です。コミカルさとシリアスさのバランスが最高です。キャラデザもこの頃がボクは好きですね。で、本作はストーリーとしては、かなり大人な作品です。全編通してそれほどコミカルなシーンが無い。でもその分だけ完成度は高いと思ってます。

●あらすじ。

ある邸宅で誕生日パーティーが開催されていた。シルエットの男が邸宅に侵入する。部屋の隠し扉を開くと、そこには待ち構えていた銭形警部。そうシルエットの男はルパンだった。しかし、出された予告状は偽物だったのだ。そこに現れた謎の殺し屋集団。次々に暗殺されていく招待客。会場内は騒然となる。ルパンを追いかけて外に出た銭形警部だったが、窓から何者かに心臓を打ち抜かれ瀕死の重傷を追ってしまう。シルエットだけが見えたワルサーP38。その謎を解き明かすために。ルパンは殺し屋集団の住処であるある島へ向かう事になる。そこには、ルパンの過去と、ある因縁が隠されていた、、。

●感想。

まず設定が素晴らしいです。謎の殺し屋集団であるタランチュラ。そして、ルパンと不二子に打たれた、その島のガスを吸っていれば覚醒はいないが、外の空気を吸うと死んでしまう謎の毒。そこで出会ったエレンという女性。彼女は子供の頃に酒代欲しさに父親に売りに出されてしまう。ルパンと不二子、そしてエレンと数人の仲間は、島から隠された金塊と共に脱出する事を画策していた。しかし、ある自体によって物語は急展開していくのだが、、といった感じの設定なんですが、深いですよね。

ルパンが来た理由は大枠では金塊ですが、実は過去のある事実と訣別するために来ていた。それが本編のラストで効いて来るわけです。うわっ!まさか!といった展開。そして、エレンがいつも身につけているペンダント。それは島で死んだ弟のアレックスからの贈り物だったわけです。殺し屋集団に居ながらも、本当は島から出たい。人なんて殺したくないという思いがあるわけです。解毒薬によって一時は外に世界の空気を吸う(この設定が後々でめっちゃ切ないわけです)事ができるわけですが、それは仕組まれた罠だった。殺し屋と人間という葛藤がまた魅力的なわけです。

本編は設定もストーリーもすばらしいですが、ルパンTVSPの中で唯一未完結というオチがあるわけです。それは本編を最後まで見た方にだけ分かる事ですが、エンドロールでどうなったんだ?と最後はクビを傾げてしまいました。余談ですが、本作のお笑い要員は完全に銭形のとっっぁんです。両足骨折しながらも頑張って働きました賞を貰っていいです。(笑)

特に中盤から終盤にかけて凄いですよっっっっっっっっっっつ!!未見の方は是非です。
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