題材は良い。書いているのも、元サムスン電子の常務という事で説得力はある。でも読み物としてはまったく面白くない。まず残念な点が、サムスンについては触れるけれど、そこで開発された商品には殆ど触れない。はっきり言って、これぐらいの内容であれば、ライターが取材して書いた方がよっぽど面白く仕上がったと思います。


ボクらが知りたいのは、Appleと比較してどうなの?ソニーがダメになってサムスンが栄える理由は?といった事です。別にサムスンが栄えた理由なんてどうでも良いわけです。これもね、もの凄く裏話があれば良いです。(サムスン電子の食堂のキムチは日本産)とかね。ジョークだけど、、。

丁寧に書かれている事は間違いないけれど、本当に頑固オヤジが読むんじゃないか?と思う方が固いです。

一つ面白いかったのは前半で、サムスンが日本メーカーが衰退する一方で繁栄している理由。一般論としては、通貨危機によるIMFによる改革が挙げられるわけですが、実は元々1990年代までは粗悪品。それは日本の世界大戦以前の粗悪だった時と似ていて、テレビの配線にしても日本の製品が奇麗に束ねられているのに対して、サムスンのテレビは配線がごちゃごちゃだった。

で、サムスンがどうやったのか?というと、現地に言ってめっちゃ売り込んだわけです。「うちのテレビ買ってください」と、でも相手から「○○がダメだから買わない」と門前払いをされてしまう。そこでサムスン電子はその言われた部分を直す。その積み重ねによって世界でも戦える製品を開発していった。日本で言う「カイゼン」ですよね。

粗悪品と言われていた日本製を世界を代表するイメージにしたソニーの盛田さんに近い発想です。

うーんでもね、サムスンの本が大量に出版されている中であえてこの本はチョイスしないかな、、?
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