岡田氏の意見には賛否があるようです。先日も紹介した「「お金」って、何だろう? 僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?」通ずる事ですが、評価経済社会。つまりは、通貨から信用に変わる時代の到来。本書は1990年代に出版された本を元に加筆そして再編された本です。

資本主義まっただ中、例えば日本で言うバブルの時代。誰もがお金持ち=理想という文化がありました。たぶん、今でも社会的には年収が高い方が偉いという暗黙値みたいなものは存在しますが、ネットがこれだけ普及した。製品が大量に、そして安価に提供される時代。iPhoneだってブラビアだって、高校生でもバイトをすれば買える時代になった。

それこそ、3丁目の夕日の時代はテレビが家に来る事が一大イベントだったわけです。誰もが、他の人よりも裕福な生活をしたいと思っていた時代です。しかし、こと2010年代。専門用語的に言えば「ゼロ年代」以降、本当にお金って必要なの?という価値観が生まれている。

それを端的に表現したものが、本書「評価経済社会」なわけです。

あのトフラーは社会についてこんな言葉を残しています。
今まで、人類の歴史を変えてきた大きな変化を波にたとえる。第一の波は農業革命、第二の波は産業革命、そして第三の波は現在起こりつつある情報革命である。農業革命の時にも、産業革命の時にも、大きな価値観の変化が起きている。打ち寄せる第三の波、情報革命の中ですべては変化する。
それを踏まえた上で、堺屋太一はこう言います。
これからの商売で大切なのはモノそのものではなく、それに付加された知的価値である。
と、これはホリエモンなども言ってますが、10万円を自分で都合するよりも誰かに借りる。借りる事のできない人間は信用が足りないと。例えば、1億円稼ぐ人が1億円を使ってもTwitterで100万人のフォロワーを獲得する事はできない。

確かに、お金が無いけどTwitterで100万人のフォロワーのある人間と、1億円持っている人間どっちが理想か?問われれば答えに困るけれど、確実に今の世の中はお金に対する価値が薄まっているように感じる。その昔、働くという事は=食べる事に直結していたわけです。でも今は働かなくても何とか食べる事はできる。働かざるもの食うべからずという諺はいくぶんか古いです。

ただ、これは世間的に少し変わったというだけど、表側ではお金というのは最大の評価であり価値の尺度でもあるわけです。でも、少しずつですが、お金ではなく評価こそが通貨になる時代が到来しつつある、という事にボクは同意します。

やっぱりお金が全てであった世代とは違います。でもよく考えとる、評価経済というのはお金=悪と捉える日本人的な感覚に近い部分はあると思います。
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