正直、「知的生きかた文庫」って殆ど当たり本が無いんだよね。当たり障りのない雑学が書いてあるというボクなりのイメージ。ただ、本書は違う。書き下ろしという事もあるけど、読書術とそれに付随したアウトプット術が綴られている。これ1冊読めば読書感は確実に変わると思います。著者は有名な書評メルマガ「ビジネス選書&サマリー」を運営されている方です。







●一般人は1ヶ月に何冊の本を読む?



最近は電車の中で本を読む人がめっきり減りましたね。殆どの人が携帯やスマホをいじっているといとっても過言でありません。「パスドラか?」「黒ウィズか?」はたまた「モンストか?」という議論は置いておいて、、。ある調査によれば、1ヶ月に何冊の本を読みますか?という質問に対して、全国の10代から60代の男女、1200名を対象とした調査で、漫画などを除いた結果がこちら。



週に数冊読む 7.8%

週に1冊読む 10.8%

2〜3週に1冊読む  12.1%

1ヶ月に1冊程度読む 15.0%

2〜3ヶ月に1冊程度読む 12.0%

それ以下 14.4%

本を読むことはない 13.3%



殆どの人は本を読まないというデータがある一方で、以外と読んでいる印象ですね。



●1日1冊読む方法。



著者は1日に1冊以上の本を読む読書家です。例えば、ある調査によれば1ヶ月に7冊以上の本を読む人は全体の3%に満たないそうです。つまり、1週間に2冊以上の本を読めば上位3%に入れるわけです。運動や技術センスの問題ですが、読書は漢字が読めれば誰だって読める。たったこれだけで他人よりも秀でる事ができるわけです。その上で本を読むには、まだ読む前の段階で「取捨選択をする」事が大切です。



ボクもそうですが、大体の本は「はじめ」と「目次」、そして1章の前半を読めば大体「あっこれは面白いな」「あっこれはつまらないな」というが分かります。つまらなかった場合は「お金がもったいない」と言わずに潔くブックオフなどに売りましょう。時間こそ最大の資産です。



最初は苦痛でも3週間も続ければ、それが当然になり、当たり前になってきます。



●速読ではなく乱読。



速読できるから人の何倍もインプットできるとは限りません。ただ早く読んだだけでは意味かありません。著者は別に速読は必要ないと言います。その上で読書に必要なのは、速読ではなく「乱読」だと言います。



●読書に関する4つの誤解。



本は最初のページから隅の隅まで読まなければならない。これは誤解です。他にも、、



1.本は最初から最後まで、すべてを読まなければならない。

2.前から後ろに読まなければならない。

3.本を汚してはならない。

4.本はいつでも読める。



本書ではディーエヌエーの南場さんの著書「不格好経営」が取り上げれています。ボクも読みましたが、前半は南場さんの自伝的な要素が多いですが、後半は経営に必要な要素が綴られています。勿論、全てを読んでもいいですが、最後のエッセンスだけを汲み取っても別に問題はないのです。



●誰でも書評家になれる。最高の読書術。



ボクもこうやって書評を書いてますが、正直に言うとこれだけで飯が食えているわけではありません。たぶん、書評で食べている人は数人。多くても20人くらいでしはないでしょうか?「別に書評なんて書く必要はないじゃないか?」と思う人も多いと思いますが、これこそ最大のアウトプット術です。別に素晴らしい書評を書く必要はありません。本書ではメルマガに月数回だけ書くのでも良いと言います。要約に1こと2ことのコメントだけでもいい。



見られる事、読まれる事を意識するだけで、このアウトプットで印象は大きく変わります。



●できるリーダーは古典を読む。



若いビジネスマンなら「すぐに効果の出るアウトプット術」といった本を読むのはいいです。ただ、できるリーダーやビジネスマンになるなら古典にあたる事も大切です。世の中の殆どのリーダーは読書家です。その上で読むのはビジネス書に限らず古典です。例えば、SoftBankの孫さんがそうであるように、孫子などを読みます。勿論、難解である事は間違いありません。あの大前研一さんはビジネス書は殆ど読まないそうですが、化学といった本を読むそうです。



いつか読める日が来る。最初は分からなくても読む本を増やすうちに理解できる。



自己啓発本だけではなく、ちょっとワンランク上の読書をする事も大切です。



巻末では著者おすすめの本が紹介されているので、それも楽しみです。
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