知の巨人として知られる佐藤優さんの読書術。多い時では、月に500冊を読破するという読書家。その読書術の極意が余す所なく綴ってあります。基本的に安易な読書術を期待すると後悔します。本書で綴られている読書術は硬派なものです。例えば、500冊読んでも全てのページを熟読するわけではないのです。本書の言葉を借りるなら「速読」「超速読」を行う。例えば、超速読では、ページを最後まで一気に読む。著者自身、熟読する本は月に4冊〜5冊ほどだという。本には3つの種類があると佐藤さんは言う。



1.簡単に読む事のできる本。

2.そこそこ時間がかかる本。

3.読むのに時間がかかる本。




・知識を学ぶ際には奇数の本を読む。



これは結構新鮮でした。例えば、ある事を学ぶとする。政治でも経済でもいいです。例えば、アベノミクスに関して読むとして、本には賛成派と否定派の2つがあるわけです。ここで賛成の本1冊だけを読んだら情報に流されます。といっても闇雲に読んだらいいのか?というと、答えは違くて、何かを学ぶ際には、奇数の数の本を読む事を薦めている。その理由は簡単で、多数決を取る際に偶数だと意見に賛否が分かれてしまう。でも奇数であれば、答えはどちらかになるわけです。



●読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門



・超速読。



これは超と付いているだけあって、1冊の本を5分で読むイメージです。とにかく、パラパラっとページをめくって読んでみる。目次と最初の1ページを除いて、いっきに読みます。勿論、それで全てが読めるわけではない。ただ、この本はじっくりと読むべきか。読み捨てて次の本に移るべきかといった答えを出す事が可能です。



・速読。
「普通の速読」とは、400ページ程度の一般書や学術書を30分程度で読む技法である。

その後、30分程度かけて読書ノートを作成すれば、着実に知識を蓄積することができる。ちょっと訓練を詰めば、普通のビジネスパーソンが2〜3日かけて行う読書を、わずか1時間程度で行うことができるようになる。普通の速読ができるようになれば、読書術は完成したと言ってよい。
これが一番参考になる方法です。簡単に言えば、普通は2〜3日かかる事を30分で完了させる。完璧主義は捨てて、目的を持って望む事が大切です。



・熟読法。



全てが速読法ではなく、ちゃんと読む本はちゃんと読みます。そこで重要なアイテムが定規とシャープペン。気になった箇所があれば、定規とシャープペンでラインを残す。そして印を付けたり、本に囲みを残す。最後に、その部分をノートに書き写すわけですね。ノートに記録が残して、さらに3回ほど読み返す。これが佐藤さんが考える熟読の方法です。ただ、冒頭でも言った通り、熟読する本は月に3〜4冊ほとであって、例えば駄本のビジネス書を熟読する必要はありません。



本を楽しんで読むというよりも、本から知識を得る読書術ですね。
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