今、ソニーを取り巻く環境は厳しい。ストリンガー体制から平井一夫体制への移行。疲弊したソニーを救う事が出来るのか?今のソニーはアップルと比較される。iPhoneとXperia、iPodとウォークマン。故スティーブ・ジョブス氏はソニーの創業者である盛田氏を尊敬していたという。音楽を持ち歩くという新しいライフスタイルを生み出したソニー。


そして、ソニーと切っても切れない。平井社長が掲げるモバイル、イメージセンサーの他に、ゲームが挙げられている。ソフトのアップル、ハードのソニー。ハードのソニーを代表する製品は2つある。ウォークマン、そして「プレイステーション」だ。もっと古い世代では「ファミコン」だったりするわけだが、歴史という意味ではプレイスーテョンの息は長い。それまでカセット主流だったゲーム界にディスクというスタイルを生み出した。

ディスクとカセットの大きな違いはその生産体制だという。カセットが製造まで時間がかかるのに対して、CD-ROMの場合はプレスに数十秒もかからない。価格も安価に抑えられる。SFCで最後のFF作品となった「ファイナルファンタジー6」は当時の価格で1万円を越えていた事を知る大人も多いだろう。

元々はファミコンの周辺機器として設計されたプレイスーテション。しかし任天堂の突然の裏切りによって白紙になった。その後数年の時を経てソニー独自のゲーム機として「プレイステーション」が生まれた。PSを生み出しのがデジタル時代のソニーを代表する「久夛良木健」という1人の男だ。

コンピューターで世界を創造する。その信念を元に、PS1〜3まで進化して来た。そろそろ新型の4が出る。そこには技術者としての並々ならぬ拘りがあった。最高のスペックを追求する事。それがゲームの発展に寄与する事を知っていた。

そしてそれはビジネス面にも影響する。よく言う逆サヤというやつだ。ゲーム機は販売数が命であり、いかに販売数を増やすかが今後のソフトの売り上げに左右する。この問題を久夛良木さんは自前生産という形でて達成したPS1の時の話が印象的だが、まだ当時は高かったある部品について、当時は数十万台売れればヒットと言われていたゲーム業界の中で、いきなり100万台という発注を行った。担当者はその時に、手が震えたという。

これはのちに、アップルがiPhoneで大量に生産する事で原価を抑える事に関係してくる。

最新のPS4が久夛良木さんが関わらない初のハードとなるが、最近のパズドラブームの中で押されている据え置き型のゲーム。この挽回にソニーの運命がかかっている。

本書はソニーの再建ではなく、プレイスーテションを生んだ男のドキュメンタリーだ。
時にはドキドキ、時にはハラハラする。まさに、久夛良木さんにとって最高のゲームが開発だったのだうろ。
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