最近、池上彰さんに注目している。今更かいっ!と思うかもしれないが、今更なんです。というのも、池上さんの凄さは書いてある事の分かり易さ以上に進化している、という点です。最初の頃は本当に「こんな事知らないなんてバカじゃないか?」といった事を解説していた。でも選挙特番で「公明党=創価学会」に言及したり、やわらちゃんに「あなたはどんな委員会に所属したいか?」と聞きいて(これは本にも書いてある)「あの人は政治家になりたかっただけで、中身は無いな」といった事に言及している。つまり、読者の知識を意図的に上げている、上げたうえでより専門的な解説をしている。という事が凄いのです。



本書は政治の問題から言えば、中級に当たる本です。

まず大前提として、誤解されているのが「政治家=国のトップ」という考え方です。しかし、実際は国で最も力があるのは天皇でも国会議員でもなく「国民」なわけです。国民が選んだ議員が国民のために仕事をする。これは「間接民主主義」というそうです。

最近では、小選挙区制が問題にされています。それまで日本の選挙は中選挙区制で簡単に言えば、今の選挙よりももっと広い選挙区。で、小泉チルドレンや小沢ガールズという名前を聞いた方は多いと思います。現在の小選挙区の問題として、チルドレン議員を大量に生んでしまう事が問題視されています。

なるほどと思った点は、自民党と民主党には大きな違いはない。アメリカの共和党で言えば資産家で小さな政府、民主党であれば労働者で大きな政府といった明確な違いがありますが、池上さんが言うには「日本は2大政党制ではない」ときっぱり言ってます。日本もガラガラポンで、思想毎に入れ替えたら面白いのかもしれませんね。

日本の官僚制度も批判の的になっていますが、これには巧みな戦略が隠されいるそうです。何かを決める際には審議会を開くそうですが、その度に新聞社の論説員などが起用される。官僚には「この時にはこの人の意見を聞こう」といったリストがあるそうです。新聞者の社員が議論に参加しているだけにね新聞では厳しい批判を書く事はできない。うまい仕組みです。

ポビリズム(衆愚政治)についても触れられていて、小泉純一郎、橋下徹などが日本で人気ですが、メディアをマスコミに洗脳される。人気取りだけに注力する仕組みはどうか?と指摘している。最後に、池上さんが政治をよくする方法として、選挙権を18歳に引き下げして、全うな政治家を育成する制度を作る事が大切だと指摘しています。本書はとても分かり易いですし、政治の基本から応用までまとめてあります。政治に興味がある方にはおすすめです。
スポンサーリンク