ビジネス本は高いというイメージがある。僕は基本的に1300円くらいの本であるなら、内容が整っていればお得だと思っているが、やはり中身によっては割高感を感じる事がある。それは、著名経営者をテーマにネームバリューで本を売る事だ。本書がまさにそれ!確かに、マクドナルドを立て直したカリスマ経営者である原田氏の発言は興味深い。でも、たった140ページほどしかなく、後半が原田氏ではなく他人による解説になっている。



ただ、その中には発見や驚きはあって、

例えば、マクドナルドの売り上げをグラフで見ると、クルー(アルバイト)の離職率が低下すると、売り上げが伸びるという不思議な関係がある。マクドナルドでは原田CEO以降、店舗の閉鎖が相次いだが、それはタイミングが重要だったのだ、という。ある程度の体力を持った段階で店舗を閉鎖すると決めていたそうだ。それに加えて、メニューでもただアンケートを取っても成功する商品は生まれないという。例えば、アンケートを取ると多くの人が「ヘルシーなメニュー」が欲しいと回答するが、実際はクウォーターパウンダーといったボリュームのある商品が売れるのだ。データだけに捕われていてはいけない。

その上で本書で興味深かった点は以下の部分だ。

例えば、社員が「今月の売り上げは、前年比9.8%増となりそうです」と報告してきたとします。僕は必ず「よし10.0%でいけ」と言うんです。あと0.2%を何としても作ってこい、ということです。筋力トレーニングをするとします。重りをつけたバーベルを持ち上げる。10回やったら、もう筋肉が震えだしてどうも限界だと。でも、ここで「今日は疲れた」とやめてしまったら、ただ疲れるだけで筋肉量は増えません。10回が限界だったところに、何とか歯わ食いしばってもう1回持ち上げる。この限界を越えた「あと1回」が、新たな筋肉になるんです。


マックからマックへ移動した時にも驚きがありましたが、やはり原田氏の凄い所はお金ではなく、内部、つまり人や組織の改革こそが大切だと思っている点です。一番の基礎にあるのは基本中の基本「QSC」(品質・サービス・清潔さ)の徹底だと言う。クルーの離職率低下、人材改革、ある意味で古いようで新しい手法だと思います。組織は失敗してこそ成長する。全部が成功する事なんてありえない、その中で何が学べるかが大切だと思います。

ただ、この薄さで1300円は高いなーって思います。お金に余裕があれば買ってみてください。
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