楽天の三木谷社長と言えば、今や経済界では知らないものはいない。一般の人でも楽天市場、東北楽天ゴールデンイーグルスと聞けば「あっあの会社!」と名前が出てくるだろう。本書は、そんな楽天の三木谷社長と三木谷社長のお父さんである良一氏が対談した、いわゆる親対談本です。えっ誰?誰々?と思う読者も多いと思いますが、三木谷氏にとってはTBS買収の際にも助言を貰った、よきブレーンだそうです。



正直に、この本の感想を言えば「三木谷氏は大企業の社長だな」といつた感想を抱く。これは批判的でもなく、むろし起業家としては全うな考えの持ち主。ただ、世間的には賛否があるだろう。といった感じです。小泉改革やTPPに賛成で、ルールを破壊する事、官僚制度を抜本的に見直す。それが国のためになるという考えです。たぶん、お父さんの良一氏も同じ考えなのだろう。確かに、起業家という一面では評価できる。楽天が退職金制度を廃止したり、報酬を株式で払うという事についても賛同てきる。著書「たかが英語」で、社内の言語を英語にしたりする事もグローバル企業を目指す方向としては良い。

ただ、本書の中から成功した者はいい。じゃあ逆に成功できなかった者はどうだろう?といった事が書かれていない。一企業としてはいいけど、全国民という単位で見た場合、敗者を切り捨てるような発言にも取れる。ただ、起業家として最大限の効率を重視して最高の結果を出す事は理解できる。英語を公用語にして、行政を徹底的に合理化する。電気も分離、国家はITを活用して経費削減する。確かに、赤字も減るだろう。効率の良い社会になるだろう、でもその先に見えるものが正しい結果なのかは分からない。

三木谷氏の本は何冊か読んでいるけど、自身の生の声が聞けたという点では評価できる。
本書の中では「インフレ2%」で赤字解消という点には賛同できた。

一つ問題点があれば、僕らは三木谷氏のお父さんに思い入れが無い事だったりする。
ビジネスマンや経営者は共感できる部分があるんじゃないだろうか?
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