韓国のサムスンがすごい、台湾のEMS企業であるフォックスが凄い。

日本人は悲観論ばかりで困る。確かに、大手家電メーカーの社員は何万人規模で削減されている。その人たちをヘッドハンティングしているのが「サムスン」だったりするのが皮肉な話だ。話によれば、技術だけ吸い取られて、用が済めばポイというのだから面白い。秘密の儀式かよっ!とツッコミたくなります。


新興家電メーカーの飛躍の背景には日本の技術者の力がある。
電池にしても家電にしても地域によって材料や気候は異なる。最新の機械を入れてボタンを押すだけで作れる、ドラえもんの道具みたないもではない。それぞれ微調整をして初めて機能します。

本書はそんな、家電の優である「アップル」と「サムスン」を例に日本復活の原動力を探るという内容です。

著者は先進国(例えば日本の技術)の良い所だけを盗んで特許の訴訟が終わらないうちに売り切る。という手法を「焼き畑工業モデル」と評している。例で言えば、アップルのiPhoneと対立するサムスンのギャラクシーだろう。アメリカなど数カ国で訴訟合戦が行われていますが、初期のギャラクシーはiPhoneと瓜二つであった事を知る人は少ない。で、肝心のサムスンですが、必ずしもバラ色の経営とは言えません。サムスンの背景には、意図的に安く設定された電気料金や利益の6割を稼ぎ出す国内市場がある。つまり、国内でぼったくって海外で安く売るというモデルです。

韓国には財閥というものがありますが、サムスン1社でGDPの5分の1を占めているというのだから、そのインパクトは凄い。

最近では中国の勢いが凄い、それに乗っかろう!という勢力も強いです。しかし、一度入ったが最後、撤退するのに社員の解雇など多額のお金がかかる。理不尽な要求を突きつけられる。日本はアジアの需要を取り込めという言葉も多いですが、不動バブルの崩壊(既に崩壊しているという話もある)だったり、日本人は中国人が買い物に来て、ラオックスで炊飯器を大人買いしている姿を見て「中国人ってお金持ちなんだな」と思うでしょうが、実際はその人たちはバイヤーで後で転売する事が目的だったりしるのです。理想と現実は違う、、。

日本人はサムスンや中国企業と対立するのではなく、世界最高水準のエネルギー効率を武器にして、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代、護送船団方式の日本型の経済を目指すべきだと著者は綴っています。国内産業の発展、それを目的にせず、株主や利益を追求する人材が大量に生産していると、著者は警鐘を鳴らして筆をおろしています。

日本モデルはもっと誇って良い、そういう事なんだと思います。
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