ブログを書いて飯を喰う。まさに本書のタイトルにもなっている「ブログ飯」という生き方だ。最近は、プロブロガーとなりブログやサイトの運営だけで食べて行く人が増えて来た。まさに自分の腕っ節だけで食べいく生き方だ。会社に属さなくてもいい、満員電車に乗る必要もない。ある意味で夢の生活だ。ただ本書で綴られている事の大半、本書の本来の目的はその厳しさでしょう。それは人生にも通ずる部分がある。

著者自身、現在はブログで妻子を養っている。具体的に収益は公開されていないが、家族を養って年に何度か旅行ができる程の収入だそうです。
しかし著者の凄い所は会社を辞める段階で「ブログ飯」だったかというと、そうではない。会社を辞める段階でネットで食べて行こうとは決意していたが、その時点でまとまった収入があったわけではない。本書の中で、こう綴っている。
退職から丸一年、2010年4月を迎えても、収益は思うように上がりませでした。そろそろ本当に、生活資金も底が見えてきていたので、深夜のアルバイト探しでもしようかと考え始めました。ただ、1月に妻と話し合った際、自分で稼ぐということは決して止めないと決めたので、正社員として就職活動はやるつもりはありませんでした。
その間に何百というサイトを作っては収益化を試みたそうですが、上手くいかなかった。その中で偶然出会ったのが現在の収益源である「Xperia非公式マニュアル」だったそうです。

ここからは本書ではなく僕の経験則から書きます。

本書にも書かれている事ですが、ブログで稼ぐという事は簡単ではありません。正直に現実を言えば9割の人は成功できません。ブログはある意味で花が咲くまでの期間が長い花です。毎日丹念に水をやってもすぐに開花するとも限りません。成長は鈍いです。何週間か経って「やっと芽が出た」という喜びがあります。正直に言うと、まず第一段階として、芽が出るまでを楽しめるか?という事になります。この段階で「水やるの面倒だなー」と思う人は、今すぐタウンワークかフロムエーを手に入れた方がいいです。
ブログという花は開花するまで最短でも数ヶ月、ちきりんさんなどもブレイクするまで3年掛かっています。3年間毎日水をやって、やっとこの花が開花するのか、開花しないまま枯れてしまうのかが分かります。大抵の人、ほぼ全員が3年間の開花を見ずにこの世界を去ります。3年以上毎日続けている人は、それはそれで才能です。ただもし開花したとしても、それがチューリップやバラのように美しい花が咲くかかどうかは誰にも分かりません。本書の著書のように「Xperia=美しい花」が咲くケースは稀です。著者は本書の中で「芽が出なかった、そのブログを諦めるのも一つの方法です。しかし、その過程で得た経験や知識は消えません」と書かれています。例えば僕のように書評ブログで成功しなくても、本を読んだ知識、書き続けた技術は何よりもない宝です。それを使って他の事にも挑戦できるかもしれません。何より好きを貫く事は楽しいです。

ただ、この本で共感したのは「ブログで飯を喰う」事ではありません。
大半の人がこの本を隈無く読んだところで成功する確率は10%もないでしょう。

努力をする事、そしてその経験は自分の血となり肉となる。という事です。
好きを見つけるだけで、人生は楽しくなります。本書はブログの本ですが、会社員でも十分に応用可能です。好きを貫いて、何度も試行錯誤して、自分の知識を深める。それってお金が無くても楽しい、お金があったらもっと楽しいと思います。

全てのブロガーへ、全ての楽しい!を探している方へ。

本書の最後に乗っている著者の奥さんからのコラムがめっちゃ面白いです。本書で書かれている事は、ある意味で奥さんからの助言を形にしたものです。いきなり奥さんからブログのスタンスに対してフルボッコにされたり、そんな奥さんの期待に答える事、それがある意味でも著者の目標なのかもしれません。
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