平成維新〈PART2〉国家主権から生活者主権へ (講談社文庫)
大前 研一
講談社
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今、日本維新の会の橋下代表が目指す事の原点がここにある。本当に、国民の事を考え方国家運営。パート1が具体的な政策提言だとすれば、パート2はそれを掘り下げて日本を世界と比較した内容になっている。大前氏の本は年間に数冊程度、発行されるが、原点はこの「平成維新」からそれほど離れていない。残念ながら絶版で、古本屋さんかAmazonのマーケットプレイスでしか手に入れる事ができない。全体通して1992年という今から21年も前も本なので、レーガンであったりパパブッシュであったり、懐かしい言葉が並ぶ。ただ、言っている事は21年前も今もそれほど変化がない(この平成維新に現代のデータなどを加えたものが、今現在の大前氏の著書で言われている事)。

実際、大前氏の構想。自身の都知事選立候補は失敗に終わっている(それに関しては、「大前研一敗戦記」に詳しい)。基本的に本書で語られている事は、生活者目線で政治を行うといった事だ。35年ローンを組んで買う一生の財産が、買った瞬間に値下がりする。20年もたてば上物の価値はほぼゼロに等しい。物価も高い。都内では駐車場も足りない。世界でも有数の経済大国になったのに、一行に国民の生活にゆとりは生まれない。

「世界で最も安くて良いものが安定して供給される、という生活者主権の考え方により大幅に下がる。豊かさの実感できる生活、人生が送れるようになる。」

残念な事に大前氏がこのような提言をしてから20数年経っても政治は一向に変わる様子がない。本書はたぶん発売当時に読んでいればもっと点数は高かった。やはり時代の風化のイメージは拭えない。読みたい人は読めば良いと思いますが、大前本初心者の方は最近の本を買う事をおすすめします。新しいのは読んだけど、古いのも気になるという方には、当時の大前氏の考えや違いを知る良い本になると思います。
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