お金はいつも正しい (双葉文庫)
堀江 貴文
双葉社 (2012-08-09)
売り上げランキング: 4,733

ホリエモンの本は何冊か読んでいるけど、この本はいい。ホリエモン本の中でもベスト3な入る良書です。ホリエモンの本と言えば初期の頃は「100億稼ぐ仕事術」「稼ぐが勝ち」といった本の中で「お金で買えないものはない」とか「お金を稼ぐ事が正義」みたいな過激な発言をしている。それが逮捕後から徐々に変わりつつある。一貫してライブドア事件に関しては罪はないと事件を否定しているけれども、最近の本。特に、本書「お金はいつも正しい」の中ではお金を稼ぐ事の意味や働く事の意味を若者に問いかける。そう、この本は若者にこそ読んでほしいと思う。特に、20代前半で人生や仕事の選択に悩んでいる人には。

例えば、お金って何の事だろう?という永遠の問いかけがるけれども、ホリエモンはお金の価値について、こう断言する。
お金とは信用だよ
例えば、路上で演奏する人に払う対価。例えば、マクドナルドの一杯100円のコーヒー。この値段で物を買うと決めたのは消費者であったりする。価値がある思えば払うし、価値がなければ払わない。お金=信用と認識する事がお金について考える第一歩だとホリエモンは言います。

本書の構成は、数ページおきに漫画と文章が交互に混ざっている感じです。

働く事の意って何だろう?大企業に就職したところで明日、明後日、潰れるかもしれない時代です。ニッポン放送の買収でテレビ業界に切り込んだホリエモン。それを踏まえた上でメディアの給料はバカ高いと指摘する。もし買収が成功したら給料を減らす。そして、劣悪な環境にある下請け制作会社に正当な対価を払おうと思っていたそうです。ホリエモンがライブドア時代にやり残して後悔している事が「リクルートモデル」。硬直した会社システムを打破するために、リクルートのように30歳になったら退職金を渡して早期に退職してもらう。常にフレッシュな人材を確保する狙いがあったそうです。その最中に起きたのが「ライブドア事件」だったそうです。

銀行預金に関してもホリエモンが真っ向から否定する。子供の頃に親に言われて「お年玉」を貯金していた人も多いと思いますが、こんな低金利の時代に銀行に預ける必要はないと言う。例えば、貯金するか最新のスマホを買うか?という選択肢があったとする。世間的には貯金した方がいいのかもしれない。ただ、ホリエモンはこう言う。
「信用の貯金」といってもいい。目的のない貯金とどっちが正しい思う?
本書はお金とは何か?という事を問いかける一方で働く事の意味についても問いかける。江戸時代と違って、喰うために働く。働かなければ餓死してしまう。といった時代はとうの昔になった。今や飽食の時代。コンビニでは毎日、何トンという食料が廃棄されている。ホリエモンはその答えはを「ベーシックインカム」つまり、無条件にある一定の金額を国民に払うシステム。に求めているんだけど、若い人の中には「就職する事が正しい選択肢なのか?」と悩んでいる人も多いと思う。その上でホリエモンは、働く事の意味。働く事の理由を、こう説明する。
働くのは充実した毎日を送るため。本当の仕事って楽しいんだよ。
他にもローンや株式投資、自己投資に関する事についても触れられている。

今までのホリエモン本にあった傲慢さがまったくない。
お金を稼ぐ事が目的なのではなく、自己の充実のためにお金を稼ぐという発想に共感できる。

文庫本に関して、収監中の長野刑務所からの加筆がおこなわれている。

本書のタイトルは「お金はいつも正しい」ですが、この本のタイトルはあまり正確ではないような気もします。もっと硬派なタイトルでも良かったのかな?とも思います。
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