エイトレンジャー (通常版) [DVD]
東宝 (2013-01-25)
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観客を選ぶ映画だろう。本作は簡単に生説明すれば、悪と戦うヒーローの物語だ。ジャニーズの関ジャニ8がコンサートで演じていたヒーロー物を奇才「堤幸彦」が映画化した。本作は「トリック」「スペック」と比較すると、かなり娯楽的だ。子供が見ても十分に楽しむ事ができる。その分、映画通の間では「なんだこりゃ!」と思うだろう。そもそも、ジャニーズの関ジャニ8が主役という事で敬遠する人はおおいと思う。でもそれはそれで、作品の戦略としては正解だと思う。大人が戦隊モノを見て「こりゃ傑作だ!」と思う機会が少ないだろう。娯楽作品。エンターテイメントとしては十分に楽しめる。

荒廃した未来年「エイトシティー」。度重なる天変地異と治安悪化により地方都市は荒廃し、テロリスト「ダーククルセイド」に牛耳られていた。国は一部の優秀な国民だけを学力より選別する。それに落ちたものは国民として認知されない。警察は腐敗し、子供は「ダーククルセイド」に拉致され、兵士として連れ去られる。そんな中で市民の救う正義のヒーロー「キャプテンシルバー(舘ひろし)」がいた。そんな時、借金に苦しむ横峯誠(横山裕)は、ひょうんな事からキャプテンシルバーと出会い、この街を救うヒーローにならないか?と誘われる。明かされる謎、ダーククルセイドとキャプテシルバーに隠された謎と?

主演陣は、キャプテンヒーロー役の館ひろし。「ダーククルセイド」の親玉役の東山紀之。刑事役のベッキーなど豪華だ。最後の最後に驚きの演出がある。チョイ役だと思っていたベッキーが「えーっそこで!」といった演出には驚かされる。ある意味で設定は日本の縮図といったものかもしれない。2035年という未来の話だが、莫大な借金を抱える日本にとって腐敗した世界はあながち嘘ではない。この作品はある意味で3段階に分かれている。一つ目が荒廃した都市を救うヒーロー物として。二つ目が父と子を描いた親子の感動物語として。そして、自分の父親の運命と母親の死を憎む女性の物語として。キャプテンシルバーか撮影していた女性のスカートの写真。彼女が付けていたストラップの謎が作品中で明かされる。

脇役がシリアスなサブストーリーを持つ一方で、関ジャニは一見するとお笑い要員として活躍する。お尻からジェット噴射で飛んだり。敵が仕掛けた爆弾を解除の仕方もふざけている。でもスイカに塩をかけるように、それはそれで絶妙なバランスを保っている。この作品は要約すれば「家族」の作品だと思った。やはり、どんな腐敗した社会であっても誰もが心の片隅で家族であり両親の事を思っている。荒廃した都市だからこそ、それが浮き彫りになるのたと思った。娯楽作品としては楽しめる作品だと思います。
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