最近、楽天やAmazonが熾烈な戦いを戦いを繰り広げている電子書籍戦争。僕も先日、「Kindle」を予約注文しましたが、今からだと最短でも年明けになるようです。それぐらい人気。でも個人的な意見を言えば、文庫や新書市場。出版社、楽天やAmazonの取り分、著者の印税を含めると「1冊50円で販売します!」といった事は現実的に無理があると思います。現状としては100円程度の値引きが平均的なようです。今のところは、紙の本が家に貯まるのが嫌だ。といった紙の書籍に不満がある人が主なターゲットものようです。

じゃあ電子書籍に適した媒体とは何なのか?色々と考えた結果、一つの結果が出ました。それは、

週刊少年ジャンプが「Kindle」で買えたら最強じゃねぇ?

という事です。
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●少年ジャンプが毎月1000万部捨てられている。

週刊少年ジャンプというと、もはや説明なしですよね。月曜日にコンビニに行けば「こんなに売れるのか?」というほど店頭に並んでいます。「ワンピース」「ナルト」「こち亀」など人気作品を数多く抱える日本最強の漫画雑誌と言えるでしょう。最新の発行部数は約280万部。雑誌不況と言われる中で、驚異的な部数と言えるでしょう。すばらしい雑誌ですが、一つの問題点として、1度、もしくは2度読んだらポイという事です。1ヶ月分貯まったら指定の古紙回収の日にビニール紐でくるくるっとしてポイです。1年間ジャンプを貯めました!という人は稀でしょう。コンビニで「ワンピース」だけ立ち読みするという読者?の方も多いようですが、これは非常に不経済ですし、資源の無駄です。コミックなら古本店に売ったり、全巻コレクションして長く保管する方も多いと思いますが、ことジャンプ本体に限っては、殆ど使い捨てと言ってもいいでしょう。

単純計算で毎月、1000万部近いジャンプがゴミとして捨てられています。まぁジャンプ自体が安い再生紙を使っているので、使い捨て前提なのでしょうが…。

●少年ジャンプに利益は出ているのか?

これが一番の問題点でもあります。ジャンプの本体価格は240円。紙質の問題もあるでしょうが、内容に対しては満足度の高い雑誌でありますが、この価格で利益が出ているのか?という問題があります。大体、雑誌は出版社の取り分が60%。書店と取次ぎの取り分が40%と言われているそうです。出版社はここから、作家さんへの原稿料や印刷代、経費などを差し引いた残りが利益となります。
雑誌本体240円×280万部=6億7000万円。
出版社の取り分60%=144円×280万部=4億円。
書店、取次ぎの手数料40%=96円×280万部=2億7000万円。
ジャンプの原稿料(バクマンより)新人で1ページ1律9000円。
ここは1万円と仮定。×500ページ=500万円。
経費=不明。
雑誌は儲からないといいますが、漫画雑誌の場合はコミックスの売り上げで回収するため、雑誌自体は原価割れで販売しているという話しがあります。単純に考えれば1冊に10円赤字が出るだけで、毎週2800万円の赤字が出るわけです。毎月1億円。年間で12億円の赤字が出る計算になります。逆に10円利益が出れば、年間で12億円儲かるわけです。ジャンプは定期的に価格の変更を行っているので、赤字というのは少し強引な印象を受けます。多少なりとも利益は出ているのでしょう。

●週刊少年ジャンプが「Kindle」で発売される日。

冒頭にも書きましたが、「週刊少年ジャンプが「Kindle」で買えたら最強じゃねぇ?」と思うのです。電子書籍のメリットして一番に挙がるのが、資源の節約でしょう。1000万部近いジャンプが電子書籍になる事で、資源を捨てる必要がなくなります。それに加えてのメリットは書店や取次ぎに払う手数料が0円になる事です。単純に考えて、40%の値引きが可能になります。
書籍価格=240円。
Kindle価格=144円。
ジャンプが140台で買えるというのは読者にとってはこの上ない朗報でしょう。年間で6900円節約できるわけで、1年弱で「Kindle」本体の価格が回収できるわけです。Amazonの取り分が上乗せされる可能性もありますが、「Kindle」の普及を急ぐAmazonにとっては手数料0円でも出すメリットはあると思います。

もっと極論言えば、「Kindle」に広告を設置する事でフリーペーパーの「ジャンプ」を発行する事も可能だと思います。電子書籍でジャンプを買ってAmazonでリアルコミックを購入するといった事も可能です。

もう一つのメリットとしては、アンケート調査をネットを通じてほぼ0円で行う事ができる事です。アンケートハガキはジャンプにとって連載を続ける上での生命線。この順位によって打ち切りや連載継続が決まるわけです。やはり母体数が多ければ多いほど精巧な調査ができるものだと思います。ジャンプに送られてくるアンケートハガキの枚数は約2万通だそうです。無作為抽出だそうで実際のアンケートに反映されるのは3割程度。「バクマン」という漫画によると5人に1人がアンケートを出す事が、その漫画は人気漫画になるそうです。

週刊少年ジャンプが「Kindle」で発売される日。そう遠くない未来なのかもしれません。
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