ロボジー スタンダード・エディション [DVD]
東宝 (2012-08-03)
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世界的にロボット映画というとハリウッドの超大作「トランスフォーマー」のような、悪の敵と戦う正義の味方といった印象が強い。しかし、本作「ロボジー」はそんなロボットの概念を覆すようにジャパニーズコメディだ。「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が手がけた最新作の主人公は、どこにでも居るような、おじぃちゃんが主人公の映画になっている。

家電メーカー、木村電器の窓際社員は社長から、会社の宣伝のため二足歩行のロボットの開発を命じられる。途中まで完成はするが機械の誤作動でロボットは窓から転落。ロボットがおじゃんになってしまった。クビになる事を恐れた3人はロボットの中に人間を入れて動かすという奇策を思いつく。そんなロボットオーディションに参加したのが、 鈴木重光(五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス))だった。ロボットながら人間そっくりの動きを再現した事で、世は木村電気のロボットフィーバーとなる。そんな中、大学のロボット研究会に所属する佐々木葉子(吉高由里子)はニュー潮風に惹かれていく。ロボットなのか、人間なのか…ロボットじいさんと窓際社員の奮闘劇が始まる。

ロボットの中におじいちゃんを入れる、そんな大胆な発想か面白い。レビューや映画評の中にはバカバカしいといった指摘もあるようだが、これぐらい奇抜でもコメディ作品としては成立していると思う。ホンダの「ASIMO」が発表された時も「中に人間が入っているんじゃないか?」といった笑い話もあったが、大人が真剣に扱うとこういう作品が完成するのか?といった部分が良い。本作はコメディでもあるが一部では社会風刺的な一面もある。団塊の世代が大量に定年を迎え、年金生活者も急増している。本作でも描かれているが、夫婦のどちらがが亡くなり1人で暮らしている老人も多いと思う。孫はいるがたまにしか合いに来ない。寂しい老後暮らし、本作ではそんな社会の一面を切り取りつつ、社会と接する事の喜びや家族間の交流をコミカルに描く。勿論、表のストーリーはロボットの中に入ったおじいちゃんの存在がいつ発覚するのか?というコメディ要素の強いものになっている。次第に贅沢三昧になっていくおじいちゃん。ロボットの存在に気付いた葉子。ある意味で存在自体がばれる事がラストのように思えるが、矢口監督は2つの意味で観客を裏切ってくれ。一つは良い意味で、二つ目は悪い意味で…。

結果的にラストの一歩手前(仮ラスト)には納得できた。おじいちゃんらしいけじめのつけ方だっと思う。でもその後の後日談的なラスト。あまり詳しくは書けない。で、お前もか!って思ってしまう。ある意味で仮ラストを裏切っている。

でも全体としてはスローテンポなものの、ハッピーフライトのようなふり幅は無いが、楽しめる作品だと思った。
特に若い人よりも年齢が高い方が楽しめる作品かもしれない。

10代だとちょっとイマイチかな?
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