相手に9割しゃべらせる質問術 (PHP新書)
おち まさと
PHP研究所
売り上げランキング: 3304

【関連記事】
あなたの年収を財布の値段×200が決める!「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」
僕は人とのコミニュケーションが苦手だ。コンビニのレジなどで「おでん下さい!」程度の会話なら流暢に話せるが、プレゼンや営業となると、口が思うように動いてくれない。えっと、次に何を話せばいいんだっけ、えーっと、あのー、といった具合だ。そんな自分を変えたいと思って手に取ったのが本書でした。「相手に9割しゃべらせる質問術」会話術の本とは少し思考が変わっていますが、人気テレビ番組を数々手がけてきた人(学校へ行こうなど…)。その本を数ページ読んで納得しました。なるほど、自分が喋るのではなく、いかに相手に気持ちよく話して貰う事が大切なんだ、と。この本はスゴ本です。

今回は、そんな質問術の極意を紹介してみょうと思います。
1対1が苦手なあなたの人生が変わるのかもしれません。

●あなたがおもしろい話をする必要はない
サシで会話をするというと、あなたはたぶん、こんなことを考えて不安になるんじゃないでしょうか。

会話が続かなかったら、どうしよう…。
おもしろい話ができなかったら、どうしよう…。
(中略)

そもそも、コミニュケーションの基本とは、まず相手を理解することです。そのために大切なのは、あなたがおもしろい話をすることじゃなく、相手におもしろい話をしてもらうことなのです。
目から鱗がポロンと落ちました。今までの自分は「いかに自分がおもしろい話をするか」に重点を置いていました。自分が面白い話をしなきゃ、相手のご機嫌を取るために頑張って喋らなければ、と。しかし、本書で紹介されている極意というのは、まったくの正反対。こちらは1で相手が9。とにかく相手に喋らせる事が大切なんだと書かれています。

●バカだと思われるくらいの質問でいい
一つひとつの質問は、全部が全部、相手がギクッとするような的を射た質問や、本質にズバッと切り込むような鋭い質問じゃなくていいのです。質問初心者は、たいていここを間違えてしまいます。
「いまの人生観をつくった原点は?」
「あらゆる価値判断の基準とは何か?」
などという、どう考えたってすぐに答えられない質問を矢継ぎ早にしてしまい、結局、まったく話が盛り上がらない。
あるある!です。僕が先日経験した事ですが、ある知り合いと本の話をしていた時の事です。「その革新的な部分とは?」「その本の言いたい事を端的に説明して?」と僕が、矢継ぎ早に聞いてしまいました。その知り合いは「えっと、そうだな」と悩んでいました。質問初心者の落とし穴は自分を上に見せようとしまう事。相手と話をしていて率直に思った事を聞けばいい。本の例なら「あの作者ってすごいらしいですねー、僕はあの手の本が好きなんですよー、感想教えてください。」と、もっとカジュアルに言えばよかったのかもしれません。

●質問づくりの基本は「リスペクト」の精神
なぜ質問をするのかといえば、「わからない」からです。「わからないことは、聞いてみよう」は、ぼくたちが小学生のころから大人に教えられてきた基本的な知的行動です。(中略)でも安心してください。これさえもっておけば、相手に決して失礼な質問はしなくなるという武器があります。それは、リスペクトの精神です。自分の心の根っこに、相手に対する尊敬の気持ちをしっかりと置いてさえいれば、いちいち「これは失礼か、そうじゃないか」などと考えなくても、相手を傷つけたり茶化したりする言葉は自然と出てこなくなるもの。
リスペクトの精神大切ですね。これはずいぶん前の話ですが、日本の総理大臣が森さんだった頃、アメリカのクリントン大統領のもとを訪れた際、クリントン大統領に対して「Who are you?」と言ってしまったという事件がありますした。もし森総理にアメリカ大統領に対するリスペクトがあれば、発言が違っていたのかもしれませんね。

(※コメント頂きました。森総理の「Who are you?」に関しては捏造の可能性があるそうです。)

●「あがり症」だった自分の克服法
かく言うぼくは、かなりのあがり症でした。(中略)なぜだろうと考えてみてわかったのは、ぼくは放送の1時間なら1時間だけ、自分の力を120%出そうとしていたことでした。たいした力もないくせに、要するに、いいカッコして「おちさん、すごい。天才だ!」などと言われたかったのですね。(中略)「どうせたいしたことがないんだから、もういいや、80%くらいの自分で」そう思ったとたん、気がラクになりました。
小学校の頃の思い出でですが、作文の発表会の時でした。僕は緊張でがちがち。手はブルブル。おちさんが言うように120%の力を出そうとしていた。当然、緊張もするものです。よく、お客さんはジャガイモだと思え。的な根性論がありますが、確かに、ジャガイモと思った方が気は楽です。120%じゃなくていい、80%でいい。僕にとっては80%も高い数字ですが、自分が無理をしない所までで頑張ればいいと思います。

●第一門目は「自分のこと好きですか?」
相手が湯船に浸かってくれたら、あなたの役割は、薪をくべながら「湯加減、いかがですか?」とお世話をすることです。(中略)そこで、「こんなふうに答えるだろうな」とほぼ予測できる質問をしておいて、とりあえず自分の精神的アドバンテージを確保する必要があります。ぼくが公の対談でよく使う第一問目は「自分のこと好きですか?」。ぼくの経験では、ほとんどの人の答えは「YES」でした。(中略)「好きです」と答えたあとは、「その理由は?」と次につなげます。
これは魔法の質問ですね。誰に言っても通用します。1割と9割。まさに省エネ型質問術の極意と言えるでしょう。相手が自分の事を嫌いであっても「嫌いな理由は?」と続ければ話が進みますね。

●4つの「恋バナ」は欠かせない
相手の心をほぐしやすい質問の一つに、「初恋の相手はどんな人だったんですか?」があります。だれでも恋の話は、なんとなく語ってみたいものです。しかも初恋、初キス、初デート、それに失恋の4つの恋愛ネタは、いずれもすでに終わった過去のことだから、いくらでも話せてしまう。
女性の恋バナはある意味でトークの定番ですよね。先日、テレビ番組で子役の芦田愛菜ちゃんが友達同士で恋バナとかします。と、話していましたが、それぐらい恋の話は定番。大人になって恋バナ一つできないようにでは、トークは弾ませんよね。男性同士で「こんな恋愛経験がある」「こんな失恋経験がある」といった恋バナも面白そうです。

●そもそも力で相手の核心に近づく
「そもそも、なぜこの会社に入ったんですか?」
「そもそも、この作品の発想はどこから生まれたんですか?」
このような「そもそも」で始まる問いは、その後の会話をどんどん広げてくれる、かなり使える質問です。
「そもそも」。確かに使える質問ですね。自分がその分野の専門知識が無い場合でも、「そもそもその機械はどんな利点があるんですか?」なとどいった質問をすれば相手に不快感を与えずに聞きだす事ができます。無駄に「えーっと、あのその製品について…」といった回りくどい質問はNGです。

●「現在→過去→現在→未来の順で聞く」
はじめに、ざっくりとした流れだけでも決めておくと、質問の矢をスムーズに放つことができます。おすすめは「現在→過去→現在→未来」の順番で聞いていくこと。

現在「その企画の特徴は?」
過去「そもそも、この企画の発想はどこから?」
現在「なるぼど。だからいまの若者に人気なんですね?」
未来「企画の第二弾は?」
山田ズーニーさんも著書「伝わる・揺さぶる!文章を書く」の中で書かれている事ですが、過去→現在→未来の順で発想を広げていくといい発想ができると説明されています。

●「マジっすか?」は魔法の相づち
「えー、ほんとうですか?」「いやー、驚きました」「スゴイ!」「意外ですねぇ」驚きを表現する相づちはさまざまです。なかでも「マジっすか?」は、たったひと言でそれらの驚きすべてを言い表してしまう魔法の言葉。
さすがに、50代、60代のおっさんが「マジっすか?」と言うのは良識を疑われますが、若い方30代から40代くらいまでの方なら利用できると思います。著者のおちさんは年上の方にも「マジっすか?」という言葉を使うそうです。冒頭で紹介したリスペクトの精神があれば、目上の人であっても驚きを表現する言葉である「マジっすか?」を使っても失礼ではないそうです。「こんな企画があるんだけど…」→「いゃすごい、マジっすか?」→「そうなんだよ」といった具合に使えるテクニックですね。

以上が「相手に9割しゃべらせる質問術」です。
1対1が苦手なあなたでも、この方法は使えば相手から有益な情報や話を聞きだせると思います。大切なのは真剣に相手の心に寄り添うこと。そして、相手をリスペクトする事だと思います。参考になれば幸いです。
スポンサーリンク