はてブでこんな記事が話題になっていた。はまちちゃんという、はてな界隈では有名な方が書いた記事。読んでなるほどと思った。課金ビジネスのあざとい商売、プロ野球参入で「出会い系」呼ばわりされるモバゲー。はてな界隈から見ると否定的な意見が結構あったりする。パチンコが3点方式と警察の天下りによって支えられている現状と比較すれば、両者とも上場企業の会社。それなりの透明性があるのだろう。破竹の勢いで成長するソーシャルゲーム市場。しかし、僕がこの業界に否定的だ。特に、GREEやモハゲーが主力とするモバイル事業に関しては…。

ソーシャルゲームがパチンコよりも優れている理由 - ぼくはまちちゃん!(Hatena)

はっきり言うと、この業界は今後3年間が勝負ではないとかと思っている。
理由は色々とあるが、根本的な問題は携帯電話という機器にあると思う。最近ではソーシャルゲームとでも言うのか。

任天堂やソニーに対してGREEやモハゲーが勝てない理由は単純だ。つまりは…

機器が進化できない!

という点に集約されるのかもしれない。
GREEやモハゲーの基本ビジネスモデルは単純に説明すれば、無料ゲームによる顧客の集客による課金アイテムによる収益だ。「釣りスタ!」における竿、「怪盗ロアイヤル」における銃や武器といったアイテムが数百円という単価で販売されている。それが収益の大部分を占める。なぜ、任天堂やソニーにGREEとモハゲーが勝てないのか?それ先に言った、「機器が進化できない」という欠点があるためだ。ソーシャルゲームは広く浅くというビジネスモデルが故に大量の顧客でありユーザーを獲得しなければならない。現在発表されている情報によると、それぞれのユーザー数は以下のようになる。
GREE 2600万人
モバゲー 3200万人
となる。これに現在の売り上げから1人あたの単価を紹介しておこう。
モハゲー 1127億円÷3200万人=3521円
GREE 1400億円÷2600万人=5384円
ソーシャルゲームで1人辺り年間で3000円以上使っている計算になる。モハゲーが横浜ベイスターズを買収したように、その背景には高い利益率が後押ししている。いかに低コストで高いアイテムを売ってるかが分かる。しかし致命的な欠陥があるとは先ほど説明した。広く浅くがビジネスモデルのソーシャルゲームにおいて顧客は多い方がいい。そのためには万人(全ての携帯電話)でゲームがプレイできる事が好ましい。新型のiPhone 4Sもいれば、数年前のガラケーを使っている人もいる。iPhone 4Sで使えてガラケーでは使えない。これではビジネスモデルが崩壊してしまう。つまりは、万人が利用するためにはスペックの低い簡単なゲームしか開発できないという点だ。スクウェアエニックスや任天堂のような高スペックのゲームを開発する事も技術的にはできますが、低コストゲームで高い利益率を誇っていたビジネスモデルが崩壊してしまう。それ以前に、旧型のガラケーでは起動が困難な場合もあるでしょう。

ゲームの歴史というのはハード進化とも言えるのかもしれません。

ファミコン 1983年
スーパーファミコン 1990年
プレイステーション 1994年
任天堂DS 2004年
任天堂3DS 2011年
PlayStation Vita 2011年

ハードが進化する事でゲームも進化してきました。

ハードが進化する事で新しいゲームが生まれる。生まれたゲームによって機器が売れるという循環が任天堂やソニーにはあります。数年間隔で起こる新ハードによって新しい需要が生まれてくるのです。

ドット絵で動いていた「スーパーマリオ」が3Dでプレイできるようになったり、ゼルダの伝説時のオカリナが3Dでプレイできるようになった。技術革新で高画質なゲームが携帯ゲームできるようになった。それは、ゲームの進化というよりもゲーム機自体の進化によるものだった。この先、スマートフォンの普及によってより高画質なゲームがプレイできるかもしれない。しかし、GREEやモバゲーのビジネスモデルから考えると高画質・高クオリティのゲームなんて必要ないのかもしれない。はっきり言ってソーシャルゲームのおもしろさはゲームの面白さというよりもソーシャルに繋がっている点だ。誰かに勝ちたい。誰よりも強くなりたいという人間本来が持つ心をゆさぶっているのだ。

正直に言えば、GREEもモハゲーもゲーム自体はそれほど面白くはない。結局は、アイテムを大量に買った人が強者。時間を使った方が強いという旧来のオンラインゲームとは正反対の立ち位置にいる。下請けのゲーム開発会社にゲームを開発させ・自分たちは、その甘い汁を吸ってウハウハ。そういうビジネスモデルなのだ。最近、テレビCMでよく見るGREEの「コロンブス」のCM。福山雅治さんが出演しているアレです。僕がこのCMを見て「このゲームはつまらないんだ」なと確信しました。殆ど、ビックリマンやんけ!と。人気俳優や人気タレント、もしくはプロ野球球団を買収しないと客が増えない時点でゲームとしての面白さが欠如しているのは目に見えて分かる。

結局、ソーシャルゲームというのは、カードを集めるかアイテムを集めるのかの2パターンしかないのだ。

次々に新ゲーム(まぁ似たり寄ったりなゲームですが)を投入しなければ成り立たないビジネスモデルなのです。ハードが進化しない、低コストゲームしか作れない。この先に何が見えているかは明らかでしょう。
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